「からくり屏風」のご紹介。
作り方自体は、多くの表具師が心得ているこの屏風。写真だけでは、初めて見た方には何が“からくり”なのか首をかしげると思います。
まず屏風と聞いて思い浮かべる形は、時代劇や美術館、博物館などで目にする一方向から開く形だと思います。決して、縦にも横にも開くものを想像する方はいないと思います。
…そうです。「からくり屏風」の“からくり”は、縦にも横にも開く作りをさして、そう呼称されています。動画を見れば、一目瞭然でしょう。大きさについては、特に定形はありませんが、卓上に置くことを前提にしている場合が多いのか、片面がA5判~B6判ぐらいで仕上げられているものが多いようです。
今回のからくり屏風は、卓越技能士「現代の名工」でもある倉島敏雄氏(群馬県・仙洲堂倉島表具内装店)が制作しています。内側に使用されている竹久夢二の壁紙がアクセントになって、屏風だけでも構いませんが、置物でも一輪挿しでもジャンルに縛られることなく飾れる逸品になっています。
=からくり屏風制作=
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